『アメリカン・ハニー』概要
| 原題 | American Honey |
| 製作年 | 2016 |
| 製作国 | イギリス |
| 監督 | アンドレア・アーノルド |
| 時間 | 163分 |
| 配給 | アルバトロス・フィルム |
アメリカの田舎町で暮らす少女スターは、機能不全な親のもとで幼い弟妹たちとぎりぎりの生活を送っていた。ある日、車で旅をしながら雑誌の訪問販売を行う若者たちのグループと出会ったスターは、そのメンバーである青年ジェイクに誘われ、家族を捨てて彼らに着いて行くことを決意する。仕事をしながら仲間たちとパーティをする刹那的な日々を追う壮大なロードムービー。
『アメリカン・ハニー』予告編
『アメリカン・ハニー』の感想
昨年観たベストな一本『バード ここから羽ばたく』のアンドレア・アーノルド監督の過去作品が特集されていたのだが近所でやっておらず、都内でも時すでに遅しで概ね上映が終わっていたわけだが、2026年1月に下高井戸シネマにて上映とのことで2日かけて3本観てきた次第である。
で、2016年の作品『アメリカン・ハニー』は父親の違う弟妹や貧困といった『バード』とも近しい境遇が冒頭描かれつつ、そこから抜け出す少女の冒険譚でもある。なんとも痛みに満ちており、しかしすばらしくみずみずしい青春映画であった。
先行きの見えない暮らしから抜け出すべく、スターは近い年代の仲間たちとその地のモーテルなどを拠点に訪問販売の旅に出ることになる。スターにとってはその暮らしは青春のようでもあり、しかし見え隠れする厳しい現実に苦しくもなる。彼女の一挙手一投足を手持ちのカメラが寄り添うようにそばにい続け、その感情をつぶさに捉えていく。スター演じるサッシャ・レインは撮影開始3週間前に急遽スカウトされた演技未経験者だったのいうのが信じられないほどに目が離せないすばらしい演技であった。
2時間半を超える長さだが長さは感じないほど見入ってしまった。機会があればぜひ観ていただきたいおすすめな作品である。

サッシャ・レインさんは一昨年観た『ツイスターズ』に出てたとあとで気づいたゾ(竜巻カウボーイのチームでドローン操縦してた人)。他の出演作品も気になるところ…!
